YURA CHARACTER インタビュー05

120点を狙うときも80点を守り抜くときも。今できる最大限の策を探り続ける。

W.S. 

衣浦支店

2020年新卒入社

PROFILE

由良海運きっての愛されキャラ。その度合いとは、社内に彼のグッズを勝手に製作する熱心なファン(?)がいたり、彼のいないオフィスにも写真が飾ってあったり…。可愛がられながらも、本人の胸には仕事への熱い想いが秘められている。今回はそんな心の内をここで大公開。

砂が貿易の商売になる?

僕には最初、原料がただの砂に見えたんですよ。由良埠頭を覗きに行けば、見渡す限り砂、砂、砂。それが貿易の商売になるということ自体、新鮮でした。

最初の配属が営業本部で(同期が現業部に配属されるなか僕だけ例外だったようです)港に届いた原料を船から降ろしたり、トラックで運ぶといった作業の手配を担当していました。粒の大きさで変わる名称を必死に覚え、日々の流通量に需要の高さを感じ…こうして営業としてコツコツ経験を積んでいくと思っていたんです。

 

それが今は毎日ガラスの原料を運び、機械に投入して加工し、どっぷり製造業の仕事に浸かる日々を過ごしています。転職したわけではないですよ。支店配属となり、その研修の一環としてグループ会社の製造現場で働いているのです。今まで書類だけ見て捌いていた原料が、加工されて完成品のガラスになっていく過程を自分の目で見ています。ガラス原料の特性や取り扱い方に、ここまで直に携わっているのは社内でもおそらく僕だけ。これはチャンスですよね。この経験は今後営業としても活かせるに違いない、と踏んでいます正直最初はなぜ製造現場に?と思いましたよ。だって物流の仕事をやるつもりで入社したんですから。でも、予想外のキャリアも、面白がればこっちのモノです。入社数年目にして、すでに僕の社会人人生は濃いものになりつつあります。

物流に携わる以上、下を向く時間は無い。

少し極端な言い方ですが、物流の仕事はモノを運ぶ「だけ」です。モノを右から左へと移動させるだけなので、手続きだけミスなくやれば誰でもできてしまう仕事です。でも、そこに付加価値をつけることによって僕がやる意味が生まれるのです。たとえば当社から貨物を受け取った後、ラベルを貼って別の場所に届ける予定だとわかれば、ラベル貼りまで当社で請け負い最終目的地に直接お届けすることもできると提案する。常に、期待を一歩超えていこうとする姿勢を心がけています。

一方で、期待を超えたいのに超えられない時があります。電車と違って船は時間通りには来ません。海流や天候の乱れに翻弄され、数日単位でずれ込むことが日常茶飯事です。自分のせいではないのに、納期に応えられないもどかしさ。船が遅れると分かった瞬間の落胆。どれだけ最善を尽くしても一瞬で届かぬゴールとなってしまうのです。

 

でも、ある時気がつきました。抗えないものに落胆しても何も生まれません。遅延が発生したならば、その後の影響をいかに最小限にできるか。すぐに思考を切り替え次の手を打つのです。満点ではなくとも80点の合格ラインは絶対に守り抜くためです。120点を目指し付加価値を真剣に考えながら、不測の事態が起きた際はなんとしても80点の合格ラインは守る。それが今の僕の目指す姿です。日頃から、現状維持ではなく今できる最大限の価値提供を考え続けるからこそできる働き方だと思います。

 

打つ手の選択肢を増やすためにも、今の経験から吸収できるものは全部するつもりです。再び営業に戻る日を楽しみに、今日も現場に行ってきます。