ABOUT YURA 会社を知る

-事業マップ-

お客様からお預かりした貨物の

輸出・輸入・国内物流を行なっています。

社名に「海運」とあるので、何となく船で運ぶ仕事を想像される方も多いかもしれません。実際は「貨物を船で運ぶ際のプランナー」というポジションにいます。また海運だけではなく陸運・港湾荷役・倉庫保管などあらゆる手段を持っており、これらを駆使してお客様の代理人として物流業務を行なっているのです。

 

下の図は私たちの事業の全体像です。貨物の品質や安全を保ち、かつ効率良くお届けするプランを立てる【営業】、輸出入申告を行う【通関】、港での貨物の受け入れや倉庫での保管・出荷作業を指示する職員と、 そこでの作業を行う作業員がタッグを組む【現業】とで連携し、貨物を目的地まで届けています。

名古屋港で唯一

当社専用の私設岸壁「由良埠頭」を所有しています。短時間で大量のバラ貨物(原料や化学品)の荷役ができる「水平引込式アンローダ」などを完備。名古屋港で、このような私設岸壁を所有するのは当社だけです。バラ貨物を効率良く仕入れたいお客様のニーズにお応えしています。

グループ一丸の課題解決

「由良グループ」約20社が展開する幅広い事業が強み。陸運や海運といった物流サービスはもちろん、製造・加工・販売など物流の枠を超えた事業まで展開しています。由良海運と由良グループが連携することで、「かゆいところにまで手が届く」サービスを実現しています。

柔軟な物流プランニング

公共岸壁とは、複数の業者が代理店を介して日時やエリアをシェアしながら利用する岸壁のこと。当社も利用していますが、シェアする必要のない当社専用の私設岸壁も所有していることから、公共・私設どちらも活用できる選択肢の幅広さが特徴です。柔軟な物流を実現することができています。

-職種紹介-

営業

・貨物の品質や安全を保ち、効率よく納期通りにお届けするプランを立てる。

・貨物が目的地に届くまでの進行状況を管理する。

・海運/陸運/港湾荷役/倉庫保管など由良海運のあらゆる物流手段を手配する。

通関

・税関に申告を行い、輸出入の許可を得る。

・事前情報の無い貨物が紛れ込んでいても、迅速に対応しスムーズな物流につなげる。

現業

・現業とは、倉庫や由良埠頭などで行われる現場作業を監督する職種。

・現場作業のスケジュールを作成。天候による作業中止など、状況に応じた対応をジャッジする。

・荷役や運搬、保管方法など貨物ごとに適切な取り扱いを決め、作業員に指示を出す。

作業員

・フォークリフトをはじめとした重機を操縦し倉庫等の保管施設における入出庫、コンテナ内の貨物の出し入れ、適切な場所への貨物保管を行う。

・入港した船から貨物を取り出す。出港する船に貨物を積み込む。

-運ぶのはどんなモノ?-

得意な貨物は
あらゆる製品のもととなる「原料」です。

私たちが最も得意とするのが、原料の輸入です。たとえば焼き物などセラミックの原料である「カオリン」といった土砂や粘土類、ガラスの原料である「珪砂」、他にも塗料やセメントの原料など。当社専用の「由良埠頭」に、バラ貨物専用の設備「アンローダ」「セメントサイロ」や、専用の保管場所(土場や倉庫)を設けることで、港で貨物を受け入れ〜保管〜お客様先にお届けするまでのプロセスを、柔軟かつ効率よく行うことができるのです。原料はここからお客様の生産拠点などに運ばれ、煉瓦や建材、自動車の窓ガラス、トイレなどの衛生陶器といった製品に生まれ変わり、私たちの生活を支えています。

原料のほか、由良海運で扱っている貨物をご紹介します(一例です)

輸入

窯業原料/化学品(毒劇物含む)/樹脂類/雑貨など

輸出

液晶ディスプレイ/半導体関連/日用品/食品など

国内物流

輸入した原料や毒劇物/グループ会社で加工したガラス製品/製材やチップなど

-事例紹介-

当社が展開する輸入・輸出・国内物流の事例を紹介します。

※各部門の流れは一例です。

輸入事例

①お客様からの依頼

【営業】 船に積み込むときの貨物の形と、その形に適した船を提案する。まず、お客様が貨物をどう欲しているのかをヒアリング。たとえば、輸入後に一定期間保管し、少しずつ使いたいのであれば、【貨物の形=保管に適した専用の袋に1tずつ梱包。船=小分けの貨物に適した海上コンテナ船】を提案する。

【通関】 貨物が名古屋港に到着するより前に、税率や該当する法律などを調べ、輸入できる貨物かどうかを調査しておく。

【現業】  5,000tの珪砂を保管する場所を確保する。船から貨物を降ろし、保管場所に運び込むまでに必要な人員や重機を検討する。

 

②出発国から出港・海上輸送

【営業】  船の運航状況をリアルタイムで追い、入港予定日がズレないかチェックする。遅延を発見したら、船会社に状況をヒアリングし、速やかにお客様へ報告する。

【通関 貨物のボリュームが大きい場合、予備的な申告(予備申告)を行う。物流を止めないためにできる限りスピーディーな申告を目指す。

【現業】 他の船と入港予定がバッティングしそうに。どちらを何日ずらすのがベストか、仕事量や人員などを考慮した上で営業に提案する。

 

③由良埠頭に到着・船から貨物を降ろす

【営業】  予期せぬ重機の停止や異物の混入など、作業中もさまざまなトラブルが舞い込む。顧客・現業・協力会社あらゆるステークホルダーに対し瞬時に適確な判断を下していく。

【現業】 貨物が到着。アンローダーで珪砂を船から降ろす作業が始まる。職員は作業を見守りつつ、貨物の状態チェックや天気の行方、急なトラブルに即応していく。

【通関由良埠頭に到着したら速やかに通関手続きを行う。事前に予備申告を済ませているため手続きもスムーズ。

 

④出荷・目的地への納品

【営業ここからは国内輸送となるが、輸入貨物では国際物流部門が一括管理している。ワンストップサービスによりストレスフリーな対応が可能となる。

【現業お客様のご要望に沿って、袋詰めしてから出荷するなどの対応を行う。

輸出事例

①お客様からのご依頼

【営業】  貨物の準備や書類の完成予定日、輸出数量、出荷アイテム、海外バイヤー様のご希望到着日等をヒアリング。船やトラックの空き状況や、為替予測を考慮してベストなスケジュールと費用を提案する。

 

②お客様の拠点から当社倉庫へ商品を移送

【営業】 当社倉庫への搬入日をお客様や倉庫担当者とすり合わせる。

【現業】 搬入中のトラックの急ハンドルにより、荷崩れ状態で倉庫に到着。どの商品がどのような状態か、当社で修復可能な状況かについて速やかに営業へ共有。営業が顧客と相談した結果、当社で修理を行うこととなった。

 

③倉庫内作業

【現業】  修復した商品の修復報告を行う。営業より、お客様から出荷合格判定を受けたと共有があり、当初の予定に間に合うよう作業に集中する。

 

④輸出申告

【通関】 出荷する商品の成分にワシントン条約に抵触する成分は無いか否か、国際ルールを遵守しているかといった必要な確認をぬかりなく行う。バン詰め日(貨物をコンテナへ詰み込む日)までに輸出許可を通すべく申告手続きを進める。

 

⑤バン詰め・コンテナヤードへの移送

【営業】  お客様より修復した商品を右側へ配置してほしいオーダーが入り、現業に依頼する。陸送のグループ会社へ、バン詰め完了したコンテナをコンテナヤードに移送するよう手配する。

【現業】 商品を詰めるコンテナに、破れや錆といったダメージがないか入念にチェック。営業からの依頼通り該当商品を右側へ配置し、コンテナ内の重量バランス調整結果を営業へ報告した上で、バン詰めを行う。

 

⑥出港

【営業】  中東地域における紛争勃発の速報が入り、予定していたルートが運航禁止になってしまった。お客様・海外バイヤー様を交え到着港の変更を協議。最も影響が少ない港への変更を船会社に依頼。無事に海外バイヤーへお届けした。

国内物流事例

①お客様からの依頼

【営業効率的に大量ロットを捌くプランを立てる。まずは九州の工場から最寄りの港(博多港)を最初の中継地に決定。工場から博多港まで1日何往復できるかを想定しながら必要なトラック台数を算出。博多港からの船はグループ会社へ依頼。港での荷役作業も手配する。

 

②出港・荷卸し

【営業天候などあらゆる不安定要素を視野に入れ、お客様、作業を待ちわびる現業、博多港協力会社やグループ会社と密にコミュニケーションを取り、最新情報を確認する。

【現業 営業サイドと連携を密に取っていたため、由良埠頭における荷役作業の着手もスムーズ。倉庫など背後地のスケールメリットを活かし、効率的かつ迅速に貨物の荷役が進んでいく。

 

③由良埠頭に到着・保管・出荷

【現業内航船から貨物を降ろす。雨風NGなど貨物の特性に合わせて最適な保管場所へ移送し、お客様の指定する納期に合わせ配送準備を行う。広大な敷地と貨物の性質に応じた保管スペースがあるからスムーズにいくわけだが、これも拠点の性質を熟知している現業スタッフがいてこそ。