YURA CHARACTER インタビュー03

目の前のどんな壁も飛び越えて。止まらぬモノの流れのように自分も成長し続けたい!

A.O.

営業本部 海務課(輸入)

2021年新卒入社

PROFILE

あらゆる機能が停止したコロナ禍でも動き続けた物流業界に興味を持ち、由良海運へ入社。理解できるまで丁寧に教えてくれる上司。おちゃらけ担当だけど緊張をほぐしてくれる先輩や、涙した自分をフォローしてくれた先輩。そんな輸入チームのメンバーに囲まれ絶賛成長中。

 

私、この場所でちゃんと信頼されたい。

天井高く積み上がる貨物に、目の前を行き交うフォークリフト。私はただただ不安でした。最初の配属先が現業部に決まったのは、4月の後半のこと。作業員さんに「コレ、どうする?」と聞かれても、どうするって何? コンテナから出すかってこと? 開けていいの?倉庫のどこに置いてもらえれば良いの?……何もわかりません。仕事内容は事前に先輩に教わっていましたし、注意事項も一通り頭に入れていました。でも、いざ自分が前面に立った時、コンテナターミナルという敷地の中で何がどう動いているのかが全くわからないのです。ましてや自分より年齢も経験も上の作業員の方に、自信を持って指示できる事なんてあるはずも無く。逐一先輩に確認し、言われた内容を丸暗記するものの、瞬時に理解しきれず確信が持てないまま作業員さんに伝える。それで精一杯でした。

でも、なんとかこの状態から切り抜けたかったんです。私が自信が無いままでは、私の指示で動く作業員の方に余計な不安を与えてしまうに違いありません。このままじゃダメだと、その日の作業やイレギュラーへの対応を帰宅後に復習すると決めました。貨物数が足りなければまずどこに確認をとるのか。あの貨物を3段ではなく2段で積まなければいけないのは何故か。荷主や貨物によって何を注意すべきか。次に同じ状況に遭遇しても、理由を理解した上で自信を持って指示を出せるようになること。このルールを自分に課したのです。

 

ひたすら復習・復習・復習。続けるうちに、少しずつモノの流れを描けるようになっていきました。自分で判断して指示が出せるようになっていると気づいたのは1年が経った頃。ひとつ階段を登れたぞと嬉しく感じたことを覚えています。

何もかも新鮮に映った物流の世界。

物流の世界に飛び込み早2年。入社当時の新鮮な気持ちを忘れないうちにお伝えしたいと思います。まずは、世の中はまだまだ知らないモノで溢れている、ということ。みなさんは田んぼの水門を見たことがありますか? 存在は知っていてもどんな形か、まではなかなかわからないですよね。私もそうでした。配送方法など必要なケアを手配するには、製品の姿形含めた特徴を把握しなければなりませんから、今は普通の人より少しだけ水門に詳しいと思います。他に面白いなと思ったのは、焼き物を焼成するときに敷く棚板。これは存在自体知りませんでした。見たことも聞いたこともない貨物に出会えるのは楽しいです。おかげで私の脳内貨物図鑑はどんどん分厚くなってきています。

もう一つは、物流は本当に「日々」動いているということ。私が担当する輸入の案件では、港に貨物が到着したら、倉庫に運んで一時保管して、そこからお客様の元に出荷します。あるとき倉庫担当者に作業日を確認したところ「10日に港から倉庫へ移送予定」と回答があったので、自分の次の仕事は10日に移送完了を確認することだと思ったんです。そしたら10日間近になって、とっくの前に移送が完了していることが判明。早回しで現場が進んでいたようで「倉庫での保管期限もうすぐ終わるけど…」と電話口で言われ頭が真っ白。慌てて輸入申告やトラックの手配をしたものの、結果的にお客様を急かす形になってしまいました。それこそ天気が荒れたら作業効率も変わる、1時間も経てばまた状況も変わる、それが物流の世界なんです。1回確認したからあとは待つだけ、この受け身の姿勢ではダメだと痛感しましたね。「仕事は常に先回り・前のめり」。こう意識し出してから、予定外の動きも少しずつ察知できるようになり、お客様への対応にも工夫ができるようになってきました。自分にできることをもっともっと知りたくて、過去の失敗談やトラブルの話を先輩や上司に教えてもらったりもしています。

 

モノの流れを掴んだ1年目。モノの流れを自分でコントロールする、そんな実感が少しずつ高まる3年目。5年目10年目も、こうして目の前に現れた壁を柔軟に乗り越えていきたいと思います。