YURA CHARACTER インタビュー02

文系出身・化学品取扱のプロを目指し奮闘中。未知の世界も知れば自分の武器になる。

R.K.

営業本部 国内物流課

2015年新卒入社

PROFILE

日頃から仲間を誘っては飲んだり旅行したりするのが好き。自分の意見を言えず溜め込みがちだった新人時代。彼を心配し家の近所まで来て話を聞いてくれたのが当時の上司だった。困っている人に誰彼構わず手を差し伸べる上司の姿が、今の彼の指針にもなっている。

「道路の細さ」なんて、考えたこともなかった。

1年目の頃でした。とある現場に貨物を納品するために私が手配したトラックが、接触トラブルを起こしたと連絡が入ったのです。「現場に行ってお客様に謝ろう」と言う上司に、当時の僕は思いました。「自分のせいではないのに謝るなんて」と。しかし現場を見て初めて知ったのです。トラック横の隙間はわずか数センチ。その道を10メートルも進み、右折して、バックして駐車して…。運転手の方1人ではとても無茶なルートでした。もし、このトラブルが原因で免許に傷がついてしまったら。運転手の方の商売道具を傷つけてしまうことになります。この時は貨物に影響は及ばなかったものの、損傷すればさらに大きなトラブルに繋がりかねません。危険な道だと認識していれば、小型トラック複数台でお届けするなど、別のプランを提示することもできたはず。この時は配送しやすいかどうかという視点でしたが、目を配るべきポイントは他にもあります。たとえば周辺施設。近くに保育園があれば「急な飛び出しがあるかもしれないので注意してください」という一声で、その先の未来が変わるかもしれません。

 

トラックを手配したのは自分。ならばルートにまで責任を持つのが物流プランナーの仕事です。モノを運ぶという仕事には、自分が想像する以上にあらゆるアンテナを張ることが必要なのだと痛感した出来事でした。

知識が滞りのないモノの流れを生み出す。

現在、担当案件で大きな割合を占めているのは化学品です。でも、私は根っからの文系なんです。化学に最後に触れたのがいつだったかも覚えていません。それでも目の前に突きつけられたのならば、勉強する、の一択です担当する貨物が自分にとって得体の知れない存在のままでは、何も予知できませんから。雨をかぶって変質してしまったり、粉状だったのに固形になってしまったり、変色したり、それはもういろんなアクシデントが潜んでいるんですよ。アルカリ性なのか酸性なのか。何に弱いのか。何が危険なのか。特徴を知れば想像できるのです。まだまだ勉強中ですが、貨物を知ることで「潮風で変色しそうだから厳重に梱包しておこう」など、自分でジャッジできることが少しずつ増えてきています。

 

知識を蓄えた分、先回りして動けることが増えていきます。その先に滞りのないモノの流れを作り出すことができるのです。この仕事が楽しいと思い始めたのは、そういった成功体験を少しずつ重ね始めた頃からですね。全く新しい貨物に遭遇しても、またかとウンザリするよりむしろ「この貨物はどんな特性があるんだろう?」という好奇心の方が勝ります。単純に、自分にできることが増えるのが楽しいからなんです。ルート、船やトラックの種類、貨物の特徴と習得してきましたが、これもまだ国内物流の範疇。輸入や輸出など他部門となればまた新しい知識が必要なはずですから、いつかその道にも挑戦してみたいです。私の好奇心はまだまだ尽きません。