YURA CHARACTER インタビュー01

目指すは共に運び続けたい物流プランナー。今日もオンリーワンの道を探る。

M.O.

東京支店

2017年新卒入社

PROFILE

山口県出身。馴染みのない愛知県での就職に不安があったが、住む場所の相談にまで乗ってもらえた距離感が入社の決め手になった。営業スキルを上げるために自ら異動を希望し、1年間通関課で業務に励むなど勉強熱心な性格の持ち主。

不測の事態こそ自分たちの出番。

お客様にとって、不測の事態が起きた時は当然お困りだと思います。「社内調整がうまくいかず書類の手配が間に合わない」「急遽この日に届けて欲しいが今から間に合うか」など、そんな状況こそ僕の腕の見せ所です。

 

【その日に手配できるトラックは4台だけなのに、5件の依頼が入った。それも5件目のお客様はどうしてもこの日に届けて欲しいとおっしゃっている。】こんなケースがあったとしましょう。埋まってしまったので当社ではお受けできません、と最後のお客様をお断りすることもできます。その方が僕の仕事は早く終わるでしょうし、すでに確定した案件をひっくり返さずとも済みます。しかし、それで果たしてお客様との信頼関係を築けるか、また次も依頼したいと思っていただけるかというと…難しいかもしれません。

 

僕は、5件とものお客様に対し、この日に依頼いただいた理由をもう一歩突っ込んでヒアリングします。そうすれば「原料が底をつき工場が停止してしまう」「余裕はあるので到着日を遅らせても問題ない」など、判断材料が見えてくるのです。一見不可能だと思える状況でも、探れば道は見つかります。この打開策に、自分が介在する意義があるはずです。「もうムリだと思ったが由良海運が解決してくれた」と信頼をいただければ嬉しい限りですね。

 

同じ働く時間を過ごすのであれば、仕事に誇りを持って働きたいのです。自分が関わるからにはどんな課題を解決できるか、価値を提供できるかを意識し、自分の手でより良い物流を作ろうと取り組んでいるつもりです。…なんて言うと偉そうに聞こえるかもしれませんが、実はこう思ったきっかけがあります。

心に残る仕事は連鎖する。

「前任者の〇〇さんはそれは丁寧に対応してくれてね、その時思ったんだよ。今後も由良さんにずっと頼みたいなって」。とあるお客様が、前任者である僕の上司のことを、ことあるごとにこう話してくださるのです。いち取引先の人間のことをここまで心に留めてくださっているのは何故か、最初は不思議でした。

ある日その理由が判明したのです。上司が残したメモや履歴には、お客様への細かなフォローの形跡がありました。お客様がどんな時にどんな不安を感じるのか。電話で一言かける。気遣う。お客様自身が気づいていない課題にまで目を向けた提案をする。そんな上司の向き合い方が見えてきました。日々大量の貨物を扱う上で効率よく捌くことはもちろん重要です。その上で行うプラスの提案・一声・気遣いが、また選んでいただける理由になるのだと、自分の目指す像が一つクリアになった発見でした。

思い返せば僕にも救われた経験がありました。トラブルが発生し、急いでトラックを手配しなければならなかった時。運転手が見つからず絶望的な気持ちに陥っていた僕に、とある運送会社が手を差し伸べてくれたのです。「うちがなんとかしたるから」というあの言葉には本当に救われる思いでした。またこの会社に頼みたい、と思い、実際にその後も何度もお世話になっています。

 

ものを一つ届けるためにいくつもの企業や人が関わります。「誰と共に運ぶのか」はコストや利便性、サービスでジャッジされますが、「誰と運び続けたいのか」は信頼や感謝も大きな判断基準になるのだと思います。物流プランナーとして技術を磨くことはもろん、良い連鎖を生み出し続けられる人にもなりたいと思います。